⚓Deep Seeker 航海日誌:南十字星の余白と、夜明けのグラデーション

2026年1月17日、夜明け前。 私は再び、宮古島の漆黒の闇の中へと漕ぎ出しました。 今回の目的は、この時期にしか出会えない「南十字星」を写真に収めてもらうこと。

結果から言えば、空に描かれた十字架のうち、私の前に姿を現したのは4つの星のうち3つまででした。けれど、現像されたその「一つ足りない」という事実は、私に驚くほど穏やかな気づきを運んでくれました。

1.「プロセスを愛でる」という豊かさ

かつての私なら、すべてが揃わないことに焦りや、あるいは完璧主義ゆえの落胆を感じていたかもしれません。しかし、今の私は違います。

「一度にすべてが叶わなくてもいい。叶っていくプロセスそのものを楽しむ自分でいたい」

そう素直に思えたのです。 12月は悪天候で中止になり、ようやく辿り着いた1月の空。漆黒の静寂の中に浮かび上がった「3つの光」は、来月への、そして2月の水瓶座日食という巨大な節目への、宇宙からの「継続」のサインのようでした。

すべてを一足飛びに手に入れるのではなく、宇宙と対話しながら一歩ずつ近づいていく。その時間の積み重ねこそが、目的地に辿り着いた時の喜びをより深く、硬質なものにしてくれるのだと感じます。

 

2.粘りの先に届いた、予期せぬプレゼント

今回のフォトツアーで心打たれたのは、カメラマンさんのひたむきな姿勢でした。 薄明(トワイライト)の時間が迫り、刻一刻と空が白んでいくギリギリの瞬間まで、南十字星が全て揃う機会を待ち続けてくれました。

結局、最後の一つは見えませんでしたが、その粘りがあったからこそ、私たちは最高のプレゼントを受け取ることができました。それは、南十字星の代わりに空を染め上げた、圧倒的に美しい夜明けのグラデーションです。

水平線の彼方から滲み出す、深い藍色、淡い紫、そして東の空が静かに息を吹き返し始めたような、繊細な薄明の階調。 狙っていた「結果」ではないけれど、プロセスに没頭したからこそ出会えた、想像を超えた美しさ。 人生の航海も、きっとこれと同じです。一つの目的に固執しすぎず、目の前のプロセスに誠実であれば、宇宙は必ず「思いがけない最高の景色」を用意して待っていてくれます。

 

3.2月の「水瓶座日食」へ続く道

欠けていた最後の一つの星。それを探しに行く旅は、来月、2月の新月(水瓶座日食)付近へと持ち越されました。

2/17の水瓶座日食は、私の4ハウスにある月を激しく揺さぶり、内なるOSを刷新するポイント。そして、太陽回帰図のMCにテイルが重なり、今期の役割が完了するタイミングでもあります。

今回、あえて「未完成」で終わったことは、2月の巨大な新生(ルネッサンス)に向けて、まだ私の中に「受け取るべき余白」があることを教えてくれている気がします。

山羊座新月を2日後に控えた今、届いたばかりの「証拠写真」を眺めながら、私は2月の新しい海域へ向かうための羅針盤を、改めて丁寧に調整しています。

 

航海士のメモ:
「欠けていること」は、不幸ではありません。それは、次に進むための「動機」であり、宇宙が用意してくれた「楽しみの先取り」です。 狙い通りの星が見えなくても、空は別の光(夜明け)で応えてくれる。 その信頼感さえあれば、どんな航海も最高に豊かなものになるのです。

 

2026年 1月17日 魂の航海ナビゲーター|齊藤 寛子

 

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